研究分担者 |
猪股 伸幸 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (20301335)
仁田坂 英二 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (60222189)
SZMIDT Alfred 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (70325497)
颯田 葉子 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教授 (20222010)
高畑 尚之 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授 (30124217)
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研究概要 |
1.フタバガキ科植物と菌類の共生の特異性 フタバガキの系統樹作成に関しては葉緑体遺伝子matK、trnL-trnF遺伝子間領域,trnLのイントロン、および核遺伝子gapC、菌類の分類に関してはrRNA遺伝子の一部を使用した。これらの遺伝子を用いてかなり精度の高い分子系統樹を作成した。共生菌類は非常に多くの属(Boletus,Scleroderma,Russula,Thelephora,Amanitaなど)からなるがDNA塩基配列解析の結果、地域によってある程度の違いはあるが、フタバガキと菌の間の強い特異性は見られなかった。共生の特異性に関する結論は今後の解析を必要とする。 2.ショウジョウバエときのこの共生の特異性 熱帯のきのこには非常に多くのショウジョウバエが共生している。タイとマレーシアで採集したショウジョウバエにはDrosophila,Mycodrosophila,Paramycodrosophila,Zygothrica,Hirtodrosophila,Scaptodrosophila,Leucophenga等が含まれる。これらショウジョウバエ種の同定は予想以上に難しく、現在も同定実験を継続中である。来年度中には同定を終了出来ると考えている。
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