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2001 年度 実績報告書

歯周病患者における歯槽骨吸収活性診断キットの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11557168
研究機関徳島大学

研究代表者

永田 俊彦  徳島大学, 歯学部, 教授 (10127847)

研究分担者 浅野 将宏  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30335822)
木戸 淳一  徳島大学, 歯学部, 助教授 (10195315)
キーワード歯肉溝滲出液 / オステオポンチン / オステオカルシン / カルプロテクチン / P1CP / 骨吸収 / 歯周病
研究概要

歯槽骨の骨代謝を反映する指標のうち,最終年度はカルプロテクチン(CPT)と1型プロコラーゲンペプチド(P1CP)とオステオカルシン(OCN)に焦点を絞って検索した。CPTの場合,54名の歯周炎患者を被験者とし,4mm以上の歯周ポケット90部位より歯肉溝滲出液(GCF)を採取し,CPTを定量した。その結果,CPTは患者の歯肉炎指数(GI)ならびにプロービングデプス(PD)値と正の相関関係を示し,炎症およびポケットの深さの進行に伴ってGCF中の含有量が増加することが明らかとなった。一方,P1CPの場合,40名の歯周炎患者を被験者とし,4mm以上の歯周ポケット40部位よりGCFを採取し,P1CPを定量した。P1CPはGIおよびPDと正の相関関係を示すだけでなく,歯槽骨吸収の認められる部位での値が上昇していた。また,P1CPと臨床指標との相関はOCNと臨床指数との相関よりも強い相関関係(p<0.0001)を示していた。次に,OCNの場合,30名の歯周炎患者を被験者とし,4mm以上の歯周ポケット30部位よりGCFを採取し,OCNを定量した。OCNもGIやPDと年の相関関係を示したが,相関の程度はP1CPと比較するとかなり弱く,測定値にばらつきが認められた。以上より,CPTは炎症の指標として有用であり,P1CPおよびOCNは炎症に伴う歯槽骨吸収を反映し,とくにP1CPは歯槽骨代謝を鋭敏に反映できる指標になりうることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Jun-ichi Kido: "Osteopontin in gingival crevicular fluid"Journal of Periodontal Research. 36・(5). 328-333 (2001)

  • [文献書誌] 中村輝夫: "歯周炎患者の歯肉溝滲出液中に含まれるI型プロコラーゲンペプチドおよびオステオカルツンの定量分析"日本歯周病学会会誌. 44・(1)(印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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