研究課題/領域番号 |
11558025
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中原 忠男 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90034818)
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研究分担者 |
金本 好通 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50106051)
崎谷 真也 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00036667)
重松 敬一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40116281)
小山 正孝 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30186837)
植田 敦三 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50168621)
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キーワード | 潜在力 / 学力 / 数学的能力 / 知能 / 数学達成度 |
研究概要 |
平成13年度は最終年度であり、これまでの研究を踏まえながら、次の研究・調査を行った。 (1)潜在的な数学的能力の捉え方についての総合的研究 (2)中学生用の最終的な調査問題の作成と調査 (3)小学生用の最終的な調査問題の作成と調査 (1)については、思考力的な面と数学の内容的な面の2つの視座から捉えることとし、前者については、(1)論理的推論、(2)パターン認識、(3)操作、(4)思考の柔軟性、(5)適用、の5つの要素、また後者については(1)数・量、(2)図形・空間、(3)関係・関数、の3つの領域から捉えることとした。 (2)については、昨年度までに実施した調査結果及び(1)の結果に基づいて、調査問題の開発を行うとともに、第2次の調査問題を作成し、調査を実施した。そしてその結果を検討して、最終的な調査問題の作成を行った。それは上記の思考面における5つの要素に基づく問題、各4問ずつ計20題からなるものである。さらに、その調査問題を用いて、福岡、広島・愛知・東京において中学1、2年生に調査を実施し、その結果を分析検討した。 (3)については、昨年度までの研究や(1)の結果に基づいて、調査問題の開発を行うとともに第2次の調査問題の作成を行い、調査を実施した。そしてその結果を分析し、最終的な調査問題を作成し、調査を実施した。さらにその結果の分析に基づき、最終案の改訂版を作成し、それを最終的な調査用具とすることとした。それは上記の思考面における5つの要素に基づく問題、各4問ずつ、計20題からなるものである。 上記の結果、所期の目的である、潜在的な数学的能力の測定用具の開発を行うことができた。今後はこれを活用し、多くのデータを収集・分析し、よりよい用具としていくことが課題である。
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