研究課題
本研究では、「3DCGを用いた行動研究法」を開発し、第三者による間接的な観察における有用性を検討した。情報の匿名化、またマルチアングル機能やデフォルメ機能といった情報の操作性がその特長としてとりわけ有用であることが実証された。これらの結果を踏まえた上で、さらなる映像の精緻性や_33DCG化の簡便化などが望まれた。技術的には、「ビデオデータからモーションデータをとりこみ、自動的に3DCGを生成できるコンピュータ・システム」も開発されており、3DCGが今後行動研究の分野でもおおいに利用されうることが予測される。さらに、その展開例として_33DCGをコンテンツとしたデータベース『自閉症の「気になる行動」ライブラリー』を開発した。ビデオ映像などのアナログ・データとして保存することは、スペースの有効利用という点から困難なことが多いが、行動を一旦デジタル化してしまえば、保存のためのスペースは非常に小さくなる。また、個人情報の保護という観点からも、3DCGを用いた行動研究は有効であることが証明された。
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