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2001 年度 実績報告書

障害児が示す異常行動のデジタル映像化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610102
研究機関東北大学

研究代表者

渡部 信一  東北大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50210969)

研究分担者 布川 博士  岩手県立大学, ソフトウエア情報学部, 教授 (00208274)
吉武 清實  東北大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80111243)
菅井 邦明  東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60000288)
藤野 博  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00248270)
キーワードコンピュータ科学 / 3DCD / 行動研究 / ビデオ観察 / 自閉症
研究概要

本研究では、3DCGを用いた行動研究法を開発した。従来の「ビデオ観察」では、「ビデオ撮影→ビデオを再生しながらの繰り返し観察→行動の文字化」の手順を経る。一方、今回開発した「3DCGを用いた行動研究法」の場合は、「複数のカメラによるビデオ撮影→ビデオを再生しながらの繰り返し観察→3DCGの制作→3DCG映像を回転させながらの多視点(無限の視点)からの観察」という手順をとる。
今回開発した「3DCGを用いた行動研究法」の有効性を2つの視点から検討した。第1に、行動研究法としての一般的有効性という視点から検討した結果、「自分の観察目的に応じて観察できる」「視線の向き、表情などが読み取れる」「細かい部分に焦点を絞れるため表情が読み取りやすい」といった意見が多く、ズーム機能の有効性が特に評価された。しかし、表情に関しては人工的な感を抱いてしまう被験者もおり、一層のリアリティと精緻性が望まれた。
第2に、「観察者=制作者」という視点から検討を加えた結果、その作業の中で、これまでのビデオによる観察とはかなり異なった対象理解を経験することができた。例えば、2次元空間のビデオ映像を3次元空間の3DCGに再現してゆく過程で、ビデオ映像が実際には3次元空間で、つまり奥行きのある立体的な行動として生じているのだということが実感でき、「空間の広がり」を行動の背景に感じることができた。
さらに、以上のような研究成果をふまえ、そのひとつの展開例として「3DCGを利用した自閉症の気になる行動ライブラリー」を作成し、公開した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡部信一, 他1名: "3DCGを利用した行動観察手法の評価と「自閉症の行動ライブラリー」の試作"日本教育工学会誌. 25(suppl.). 205-208 (2001)

  • [文献書誌] 渡部信一, 他1名: "3DCGを用いた行動研究法の開発"東北大学教育ネットワーク研究室年報. 2(印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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