研究課題/領域番号 |
11610452
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
内山 美樹子 早稲田大学, 文学部, 教授 (30063704)
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研究分担者 |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 助教授 (70212412)
小池 章太郎 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (80215144)
和田 修 早稲田大学, 文学部, 助教授 (20240541)
寺田 詩麻 演劇博物館, 助手 (50329124)
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キーワード | 歌舞伎 / 浮世絵 / 役者絵 / 初代歌川豊国 / デジタル画像 / 画証研究 / 演劇資料 |
研究概要 |
今年度は、とくにリアルな舞台描写法を確立した初代歌川豊国の作品を対象に絞り、演目別にグループ化し、一つの演目、一つの場面を描く作品の集合を複合的に読み取り、演劇資料としての資料利用方法に関する基準を策定する作業に取組んだ。 (1)阪急学園池田文庫所蔵、初代歌川豊国作品の調査を完了した。 ※しかし、ここは、残念ながら、撮影が許可されていない。 (2)日本本浮世絵博物館所蔵、初代歌川豊国作品の調査を完了した。 (3)日本浮世絵博物館所蔵品については、博物館の許可を得て、研究資料としてデジタル画像化し、研究分担者が共有化した。 (4)インターネット環境の進歩に伴い、ネットワーク上でのデータベース共有化を実現した。 (5)ネットワーク共有に力を注いだため、情報付与作業が遅れたが、整理業務が完全にネットワーク転換になった。現在、ネット上で、情報付与が展開しつつある。 (6)早稲田大学エクステンションセンターにおいて、連続講義を担当し、ここにおいて、基本的な研究成果についての方向性を各自まとめた。総合的な視点が用意できた。 (7)演劇博物館所蔵品についての年代考証作業を継続して進め、研究会を11回開催した。ここにおいて、演劇博物館所蔵資料の内、重点化して整理している初代豊国作品のほぼ、80%が情報付与されたことになる。 (8)演劇資料としての資料利用方法に関する基準策定の視点から、他の絵画資料をも含め、総合的な画証による歌舞伎作品研究の実践した。具体的には、早稲田大学演劇博物館の学術フロンティア研究のプロジェクト研究会において、成果の一部を口頭発表した。
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