研究概要 |
本年度は『日本國見在書目録』著録書及び著録書の著者に関する研究を実施して二年目にあたり、基本的にはもと定めた計画・方法に即して研究を進めてきた。以下がその概要と実績である。 (一)日本国内、外において、主に史部(一部分)・子部・集部に関する研究資料を幅広く収集している。(1)関連目録;(2)本研究に関する地方志・敦煌文獻など;(3)日本における本書を引用した古籍;(4)日中出土古文献;(5)本書及び著録書・著録書著者に関する研究書と論文;(6)日本・中国(台湾中央研究院など)の関連研究データベースを利用している。 (二)本目録の史部・子部(一部分)を原稿化した。(1)著録書・著録書著者に関する必要な注釈を施した;(2)著録書の存在状況を調査し、確定した;(3)著録書(成立・内容の構成・真偽・伝承・存/佚/残/不明・版本など)・著録書著者(生没・籍貫・郡望・登第・仕官・活動・著述など)に関する考証を加えた;(4)原稿を入力し、プリントアウトし、専門家に意見を求めた。 (三)専門家の意見をまとめて、前年度に完成した經部の原稿を修正・補完した。 (四)日本国内にある本目録の版本(3種)を調査した。 以上の諸作業を行いながら、一年以上の調査・研究に基づいて、成果として、論文を2点発表した(『研究発表』ページに参照)。その他に発表する予定がある論文は2点。(1)論文『論唐高宗』,約6萬字。(2)論文『日本國見在書目録・刑法家考』,約11萬字。
|