研究課題/領域番号 |
11610470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
孫 猛 早稲田大学, 法学部, 助教授 (00298093)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 文献学 / 漢籍目録 / 中国唐代 / 平安時代 / 日中関係 / 日中文化交流 / 藤原佐世 / 日本國見在書目録 / 文学 / 各国文学・文学論 / 漢籍 / 日本 / 中国 / 平安時代及びその前 / 古文献学 / 書誌学 / 書読学 |
研究概要 |
藤原佐世(平安中期)の『日本国見在書目録』は日本現存最古の勅編漢籍目録である。この目録の全貌を究明するのが本研究の目的である。本研究ほ基本的にはもと定めた計画・方法に即して研究を進めて、この目的を達成した。以下がその概要と実績である。 1、伝本の調査と底本の確定。本目録の伝本は30種類ほどある。所在不明と閲覧不可を除き、24種を精査した。各寫本・版本はすべてこの目録の祖本である大和室生寺本(宮内庁書陵部蔵)から傳妙されたものであると判明した。これらを比較した後、底本を大和室生寺本に確定した。 2、校勘。本目録の諸伝本及び諸関係目録(中国側の目録『隋書経籍志』など19種、日本側の『伝教大師将来目録』など21種及び各子目に関係する専題目録)を使用し、底本によって校勘を加え、本目録の最善本を製作した。 3、資料調査。本目録の著録書及びその著者に関する資料を国内外で綿密に調査した。その範囲は(1)本目録の関係研究著作と論文;(2)本目録研究に関する日本と中国の地方志・墓志・敦煌文献・類書・佛蔵・道蔵・史料性随筆・出土文献・古文書及びデータベースなど;(3)本目録の著録書を引用した古書などであり、約千余り種まで及んだ。 4、考証。本研究の重点はこの考証に置かれる。本目録の著録書に関係事項(成立・構成内容・真偽・伝承・存佚殘情況・輯佚・版本など)及び著録書の編著者の履歴(生没年代・籍貫・郡望・登第・任官・学術活動・著述など)について、最大限に逐一究明し、科学的な考証を施した。考証内容字数は約110万字。 5、論文と著作の発表。調査と考証を踏まえて、研究成果から一部を引き出し、研究論文8点を発表した。そのほかに、論文6点と学術図書『日本國見在書目録校註』を発表する予定である。
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