本年度は『日本國見在書目録』著録書及び著録書の著者に関する研究を実施して3年目にあたり、基本的にはもと定めた計画・方法に即して研究を進めてきた。以下がその概要と実績である。 (1)日本国内外において、主に子部(一部)・集部の関係資料を収集した。a.本目録の諸版本及び関係資料;b.日中両国側の関係目録;c.本研究に関する地方志・敦煌文献・類書など;d.日本における本目録を引用した古籍及び宗教文献;e.日中出土文献及び古文書;f.本目録子部(一部)・集部の著録書・著録書編著者に関する研究書と論文;g.日本、中国(大陸・台湾・香港)などの関係研究図書・データベースを利用した。 (2)子部・集部(一部)を原稿化し、入力した。その内容はa.著録書及びその編著者に必要な注釈や考証;b.著録書の現存状況(存・佚・残・不明)の確定;c.極罕覯書の全部あるいは一部の輯佚。 (3)完成した部分をプリントアウトし、国内外の専門家に意見を求めた。調査・研究に基づいて、成果として、論文を2点発表する予定がある。「研究発表」ページを参照。
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