研究分担者 |
鳥山 寛 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教授 (00108359)
金田 英子 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (10253626)
小坂 光男 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30079983)
藤巻 康教 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (10209083)
熊取 厚志 長崎大学, 熱帯医学研究所, 講師 (60244092)
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研究概要 |
I.「体毛の年週変化による紫外線透過率変化」について アジアシマリス,砂鼠およびWistar rat について体毛・皮膚組織の紫外線透過率測定おこなった。この科学研究費が追加配分で認められたこともあり、現在、データの解析中である。 II.「種特異性の紫外線防御機構の有無」について 協同研究者の金田英子が、中国・首都医科大学動物センター所長・楊 果杰先生の下へ赴き、教示を受けた。更に、多くの資料を得るため、中国・瀋陽大学の曹 宇先生を訪問し、両先生から中国棲息野生動物の体毛・皮膚組織に関する資料を送付依頼し、資料の到着を待っている段階である。 III.「紫外線照射がサイトカインの変動へおよぼす影響」について 紫外線の非照射群と照射群(照射量:40,150,250mJ/cm^2)のについて、照射後-1日目,3日目,1週目,2週目に採血し、CD4,CD8,およびサイトカイン(IL-4,IL-10)を測定した。 CD4/CD8 :全群とも漸減傾向が見られた。また、照射量40,150mJ/cm^2の群で、非照射群に比較し減少量は大きかったが、個体差が大きく有意の差ではなかった。 IL-4 :照射後1日目に増加し、その後漸減した。しかし、対照群と比較し有意の差ではなかった。また、照射量150mJ/cm^2で個体差が大きかった。 IL-10 :照射後1日目より漸増した。しかし、個体差が大きく、対照群と比較し有意の差ではなかった。CD4,CD8,IL-4,IL-10は、個体差が大きいため、数を増やさねばならない。この結果は、感染症の感染に対する紫外線暴露の影響に関する研究につながる。
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