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2000 年度 実績報告書

IL-4・IL-10のシクロオキシナーゼ抑制機序と新しい炎症制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11670450
研究機関九州大学

研究代表者

大塚 毅  九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (50213773)

研究分担者 新納 宏昭  日本学術振興会, 特別研究員
下田 和哉  九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (90311844)
中島 衡  九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (70188960)
キーワード単球・マクロファージ / 好中球 / 慢性関節リウマチ / CD40 / 抗炎症性サイトカイン / シクロオキシゲナーゼ / 細胞内シグナル伝達 / 遺伝的多型
研究概要

生体内での意義が注目されるCD40L-CD40によるヒト単球活性化機構を解析し、以前報告したLPSあるいはIFN-γを介した刺激経路と比較検討を行った。
ヒト単球に対してIFN-γあるいはGM-CSFによりCD40が強く誘導された。CD40を介したシグナル伝達はこれまでCD40Lを発現させた細胞との共培養により確認されていたが、今回の実験結果より抗CD40抗体のみにてもTNFα,PGE2発現が強力に誘導されることから、他のco-stimulatory moleculeの介在を必要としないことが明らかになった。PGE2誘導はCOX-2遺伝子発現誘導に基づくが、細胞内のシグナル伝達過程でMAPキナーゼさらにはNFκBの活性化が確認された。CD40L-CD40によるMAPキナーゼ活性化はLPSによる活性化とは異なった挙動を示し、IL-4やIL-10によるTNFα,PGE2産生制御過程においても相違が認められた。
以上の結果より、RAなどの慢性炎症性疾患における単球・好中球活性化はLPS刺激下とは異なることが考えられた。RA患者顆粒球における活性化にはERK2,p38 MAPキナーゼ経路が重要であった。現在、p38 MAPキナーゼを阻害する様々な化合物に対して、RAモデル実験動物に対する治療効果判定、ならびにヒトRA患者白血球に対する効果判定を実行中で、新しいRA治療薬あるいは抗炎症薬の開発にも着手している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ishikura R: "Factors correlated with emotional instability in SLE outpatients."Mod Rheumatol.. 10. 31-37 (2000)

  • [文献書誌] Arinobu Y: "Augmentation of siganal transducer and activation of transcription (STAT) 6 and STAT 3 expression in stimulated B and T cells."Biochem Biophys Res Commun. 277. 317-324 (2000)

  • [文献書誌] Horiuchi T: "Behcets disease associated with complement component 9 (C9) deficiency."Mod Rheumatol. 10. 276-278 (2000)

  • [文献書誌] 井上靖: "サイトカインによるマクロファージ活性化制御"臨床免疫. 33・1. 37-41 (2000)

  • [文献書誌] 大塚毅: "CD40によるマクロファージの活性化"臨床免疫. 33・5. 626-633 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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