研究課題/領域番号 |
11671610
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
杉山 隆 三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (10263005)
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研究分担者 |
守屋 光彦 三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (50314133)
野田 和彦 三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (10263013)
陽川 英仁 三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (50240180)
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キーワード | 核受容体 / 転写調節 / ステロイドホルモン / 糖代謝 |
研究概要 |
肝糖新生に関わる律速酵素として重要な酵素であるホスホエノールピルビン酸カルボキシナーゼ(PEPCK)のグルココルチコイドによる転写調節についてさらなる検討を行った.グルココルチコイドは妊娠時に増加する妊娠性ホルモンとして重要なホルモンの一つである. ラットH4IIE細胞を用いてPEPCK遺伝子のpromoter(-467/+69)をCAT遺伝子の上流に連結したDNAを導入し、酵母Gal4遺伝子のDNA結合部位とchicken ovalbumin upstream promoter-transcription factor(COUP-TFI)のC-terminal領域のキメラ蛋白を同時に発現させデキサメサゾン(Dex)による転写活性をCATassayにより調べた。またhepatic nuclear factor 4 (HNF4)、hepatic nuclear factor 3 (HNF3)およびCOUP-TFIとglucocorticoid receptor(GR)との相互作用の有無をGST融合蛋白によるpull-down assayにより検討した。これらの結果、COUP-TFIのC-terminal領域がDexに対するPEPCK遺伝子の転写誘導に必要な機能領域であることが判明した.また、GRとCOUP-TFIおよびCOUP-TFIとHNF3との相互作用がPEPCK遺伝子の転写調節に重要であることが判明し,PEPCK遺伝子のDexによる転写調節はそのプロモーター内に存在する転写因子間の相互作用が重要であることが示された。今後、COUP-TFIがCBP、GRIP1およびSRC-1と機能的interactionをもつのかを検討することにより,転写因子群とcoactivatorsとのinteractionも必要かを検討する予定である。
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