研究課題/領域番号 |
11671866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
谷本 啓二 広島大学, 歯学部, 教授 (10116626)
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研究分担者 |
小林 智子 広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (10314767)
山田 信一 広島大学, 歯学部, 助手 (10263724)
大塚 昌彦 広島大学, 歯学部, 助手 (20233182)
田口 明 広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70243582)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 誤嚥 / 代償姿勢 / エックス線透視 / 嚥下造影 / 咽頭 / pharynx |
研究概要 |
エックス線透視装置は本質的に糸巻きひずみと言われるひずみを持っている。このため、辺縁に行くほど広がりが大きくなり距離計測の誤差が大きくなると考えられる。そこで、イメージインテンシファイアのひずみ補正のプログラムを作成し、修正することができた。 次に、コントロール群74例と患者群150例、顎引き適用患者群40例について検討した。まず、レファレンスラインについて検討した結果、水平的指標としての口蓋平面は、喉頭の下がっている患者では、基準線とできない場合が42%みられ、鼻腔底線を使用すると29%に減少することがわかった。また、頸椎線の指標としては、第5頸椎は約10%が照射野外となるが、第4頸椎はほとんどすべての例で撮影されていた。このため、第2頸椎の前下端と第4頸椎の前下端を結んで頸椎線とするのが妥当と考えられた。 ついで、顎引き姿勢適用患者の顎を引く前と顎引き姿勢における相違について検討した。顎引きにより患者は平均13.4度口蓋平面と頸椎線のなす角度が小さくなった。このとき舌表面と咽頭表面との距離T2-P2、T3-P3は有意に減少した。距離比ではMe-T2/Me-P2、Me-T3/Me-P3の平均値は顎引き座位がそれぞれ0.86、0.81、垂直座位が0.82、0.76であり、顎引きを適用することでその比は増加する傾向が見られた。このことから、顎引きは咽頭腔を狭める作用を持っていることが示唆された。 これまで、顎引き姿勢の効果を評価する指標がはっきりしていなかった。今回の研究で水平的指標としての鼻腔底線、垂直的指標としてのC2とC4の下端を結ぶ頸椎線を提案し、これを用いて評価することが可能であることが示された。
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