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2000 年度 実績報告書

臨床的手法による数学授業の改造に関する研究:社会的相互作用論と教授実験の立場から

研究課題

研究課題/領域番号 11680181
研究機関上越教育大学

研究代表者

熊谷 光一  上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80225218)

キーワード臨床的手法 / 数学 / 授業
研究概要

本年度は,授業での子どもの学習過程に関するデータとインタビューにおけるデータについて再検討を加えた。そして,子どもの学習過程について考察するための枠組みについての仮説を設定するとともに,臨床的手法についての検討をした。
・学習過程に関するデータの再検討を通して,子どもの学習過程を考察するために,社会的相互行為論の立場を援用しながら,子どもが相互行為を通して学習環境を作り出しているという仮説を設定しつつある。(「相互行為と学習」として発表した)
・子どもへのインタビューのデータの分析からは,除法概念が操作的,構造的な側面をもち,特に,操作的側面の多様性が構造的側面をもつに至る過程において,重要であることを指摘した。(「Development of concepts for division in third grade teaching experiments」として発表した)
・臨床的手法については,教授実験の仮説を修正するという考え方が授業の改造に有効であることが明らかとなった。また,子どもの学習過程から得られた分析結果とインタビューから得られた分析結果が相互補完的な関係にあり,それらを組み合わせることで,授業での子どもの様子からのデータを参照しながら,授業改造のための具体的な示唆が得られることがわかった。(科学研究費研究成果報告書,3,4,5章を参照)

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 熊谷光一: "相互行為と学習-算数の授業における一人の子どもの様子から-."学校教育(広島大学附属小学校 学校教育研究会). 997号. 12-17 (2000)

  • [文献書誌] Kumagai,K.: "Development of concepts for division in third grade teaching experiments"Proceedings of 24^<th> Conference of the International Group for the PME. 191-198 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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