研究概要 |
本研究は,アナウンサーなどの出演者のスピーチ原稿を基にした高水準番組記述言語を開発し,インターネット上で3次元仮想人間エージェントを出演者(バーチャル出演者)とする番組制作を可能にしようとするものである.平成12年度は,平成11年度の結果をもとに,テキスト生成システムの開発,番組制作実験の二点について,以下のように研究を進めた. 1.テキスト生成システムの開発 平成11年度に作成した天気予報番組のコーパスをもとに,天気予報番組のコマンド付きスピーチテキスト生成システムを開発した.このシステムは,各地の時間毎の天気データをもとに,それらを要約し,格フレームによってスピーチテキストを生成するものである. 2.番組制作実験 実際に天気データを入力し,天気予報番組のコマンド付きスピーチテキストを生成し,それをもとに仮想人間エージェントによる天気予報番組を自動的に生成する実験を行なった.その結果,天気予報番組が実際に作成され,本研究のアプローチの有効性が確認された. また,上記の結果を,マルチメディアに関する国際会議International Conference on Multimedia Modeling(MMM2000)で発表した.その後もシステムの改良を続けており,その結果については近日中に学術雑誌への投稿を予定している.
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