研究課題/領域番号 |
11680515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田宮 正 名古屋大学, 医学部, 助教授 (60167509)
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研究分担者 |
成田 憲彦 名古屋大学, 医学部, 助手 (90283449)
小山 修司 名古屋大学, 医学部, 助手 (20242878)
田伏 勝義 名古屋大学, 医学部, 教授 (80283448)
津坂 昌利 名古屋大学, 医学部, 講師 (40155354)
小幡 康範 名古屋大学, 医学部, 教授 (70160934)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 放射光 / 単色X線 / 蛍光ガラス線量計 / エネルギー特性 / 低エネルギーX線 / 乳房撮影 / 混合エネルギーX線 / フィルム バツジ |
研究概要 |
個人放射線被曝線量測定器の一つとして蛍光ガラス線量計(GD)が使用されている。放射線線量計の校正には放射線エネルギーと放射線の線量が明確な放射線照射場が必要である。 しかし、単色X線を得る方法がなかったので通常のX線発生装置からの連続X線の実効エネルギーが使用されてきた。 この度、筑波(KEK)や播磨(Spring-8)の放射光施設の単色X線を使用する機会を得た。そこで、この放射光単色X線が放射線場として放射線測定に利用できるかどうか検討した。 そのために、ゲルマニウム半導体検出器を用いてX線スペクトルを確認し、シャローチェンバーとアルミニウム吸収板を用いて求めたX線質量吸収係数から、X線エネルギーを算出して、放射光X線に混在しやすい高調波の影響調査を行うと共に、蛍光ガラス線量計(GD-403)がこの放射光単色X線を正確に測定できるか検討した。 その結果、放射光単色X線は、均等度の良いエネルギーの放射線であることが確認でき、高調波の影響はなかった。シャローチェンバーによる線量の測定は、放射線の照射野が測定器より小さかったため十分検討できなかった。 蛍光ガラス線量計(GD)を放射線照射野の中をスキャンして測定した結果、一種のみの単色エネルギー(15keV)に対しては良好な応答性が得られたが、異なったエネルギーの放射線(30keV)を加えて複合照射をした場合には適切な結果は得られなかった。
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