研究課題
1.アジアの各文字と書字システムを用いた出版物に見える組版規範活字字体、及び文字列照合(文字列を並べ換える際の五十音順などの大小関係)規則の実例を収集した。2.漢字-現代の字体・組版などの規範を成立させた淵源である原典資料の調査を行った。現代の字体資料の直接の典拠でありながら国内に良本の得難い清朝内府本の版式の異なりの比較調査を実施し、また、近代活字体の規範の一つとなった「開成石経」などの碑文資料について入手済の拓本との対照調査を行った。3.最初期に漢字活字を作成した東インド会社の資料に関して資料調査を行った。4.インド系文字-南アジアと東南アジアで使用されているインド系文字資料の収集を行った。5.インド諸語中央研究所(マイソール)・CDAC(プネー)等の研究機関とインドの主要な文字処理について協議を行った。6.アラビア系文字-19世紀後半にアラビア文字で手写されたトルコ系言語が活版印刷へ初めて移行したカザン、および類似の歴史背景をもつタシケントにおいて、これらの印刷移行期の資料などの調査を行った。ペルシャ語・アルメニア語出版物に関しても調査を行った。7.現在、総合活字字体データベースを最終的に作成中であり、まもなくwebなどの形で公開を予定している。
すべて その他
すべて 文献書誌 (7件)