研究分担者 |
高橋 慶治 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (20252405)
武内 紹人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10171612)
立川 武蔵 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (00022369)
長野 禎子 四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 教授 (40258067)
池田 巧 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (90259250)
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研究概要 |
(1)シャンシュン語テキストのデータベース化と解析のため、武内紹人を英国へ派遣した。大英図書館においてデータベースを作成し,そのコピーは国立民族学博物館情報管理施設でデータベース公開のため作業中である。 (2)シャンシュン語・チベット語対訳語語彙集mDzod-phugの調査のため、三宅伸一郎を中国へ派遣した。従前知られていなかった同文献の異本が多数発見され,その複写を取ることができた。近い将来国立民族学博物館で公開できるよう作業を進めている。 (3)シャンシュン語とチベット語がhybrid状態になっているポン教文献(ドゥルポン)の検索とデータベース化のため、長野泰彦、立川武蔵、長野禎子、サムテン・カルメイをネパール/中国へ派遣した。ドゥルポンのうち,従前知られていなかった異本が多数発見され,その複写を取ることができた。近い将来国立民族学博物館で公開できるよう作業を進めている。 (4)ヒマラヤ諸語(特にキナウル語とスピティ語)の調査研究のため、高橋慶治をインドに、西義郎、本田伊早夫をネパールに派遣した。これらの記述資料は報告書に掲載予定である。 (5)河西九曲地域の諸言語の調査は、長野泰彦がギャロン語、池田巧が木雅語、ツェリン・タールがアムド語、の音論を記述し、データベース化した。中国へ派遣した。これらの記述資料は報告書に掲載予定である。 (6)チベット古典文法を能格性と代名詞化の観点からreviewし直し、それらの特徴の欠如がチベット語に何を代償としてもたらしたかを研究した。西義郎、立川武蔵、長野泰彦が担当した。これらの歴史言語学的研究はチベット古典文法学そのものの解析が遅れており,充分な成果が得られていない。 (7)ポン教図像資料・文献におけるシャンシュン語解析のため、サムテン・カルメイを国立民族学博物館に招聰した。既刊の文献資料には見られない多くのマニュスクリプトがまとめられ,アンソロジーを作成中である。国立民族学博物館の調査報告に発表予定である。
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