研究課題/領域番号 |
11691160
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
根岸 正光 国立情報学研究所, 学術研究情報研究系, 研究主幹 (90114602)
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研究分担者 |
細野 公男 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50051628)
安達 淳 国立情報学研究所, 情報学資源研究センター, センター長 (80143551)
宮澤 彰 国立情報学研究所, 実証研究センター, センター長 (80099928)
長瀬 真理 静岡大学, 情報学部, 教授 (90119868)
杉本 重雄 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (40154489)
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キーワード | 電子図書館 / 学術情報 / 全文データベース / XML / 標準化 / メタデータ / 研究動向 / 日本情報 |
研究概要 |
電子図書館、オンライン・ジャーナル、電子投稿などに代表される、学術的情報活動のネットワーク化と学術コンテンツの電子化は、国際的に急速に進展し、学術論文をはじめとする学術系コンテンツの形成とその利用の方法、様式に多大の変貌が惹起されている。こうした状況に鑑み、本研究では、電子的学術コンテンツの拡大・普及を背景とした学術情報システムの国際的動向に着目し、各国の研究開発・標準化に関する動向調査、学術情報の利用形態、学術研究体制の変容等に関する比較調査を実施している。本研究は、わが国の学術情報システムの国際的な位置付けと将来的な方向性を見いだし、政策的提言も含めて、その高度化・国際化に資することを目的とする。 本年度の研究では、わが国の学術情報に対する海外からの需要動向に関し、英国におけるNACSIS-CAT利用大学図書館関係者の会合を設定し、同システムの現況と今後の機能拡充計画を説明し、先方各機関での要望等を聴取し、当研究所の電子図書館、データベース・サービス等の利用をも含めて、意見交換を行った。また、当研究所における電子ジャーナル編集・提供システムの開発に関して、CrossRefシステムの適用可能性を調査、検討するべく、米英の関係機関について訪問調査を実施し、現況の実態的把握を行った。この他、学術情報の利用調査に有効な引用索引データベース関連の機関への訪問調査、海外の大学図書館における電子図書館的サービスの展開状況の実地調査を行った。さらに、インターネットを通じて、マルチメディア型の多様な学術情報が国際的にアクセス可能になっており、それらを効率的に探索するための電子図書館、メタデータ等の整備が海外で進められているので、関連する通信技術の動向を含めて、この関連の国際会議等に出席、意見交換を行い、最新の海外動向の把握し、わが国での実現方式の検討に資するものとした。
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