研究課題/領域番号 |
11694068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
安江 新一 信州大学, 理学部, 講師 (80020668)
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研究分担者 |
藤本 和彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10022617)
藤井 善次郎 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10022724)
加藤 千尋 信州大学, 理学部, 助手 (50252060)
田中 高史 通信総合研究所, 宇宙科学部, 主任研究員
鷲見 治一 湘南工科大学, 工学部, 教授 (60023686)
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キーワード | 外部太陽圏 / MHDシミュレーション / 銀河宇宙線 / 太陽圏尾部 / 宇宙線観測 / 南北両半球 |
研究概要 |
外部太陽圏におけるモデル磁場を、3次元MHDシミュレーションを用いて計算する作業は、鷲見・田中が担当し、、主に郵政省通総研において行なった。このモデルの内側の領域では、Parker磁場を滑らかに接続して用いた。 このモデル太陽圏内における銀河宇宙線輸送を、粒子軌道計算によってシミュレートし、観測される太陽圏尾部からの宇宙線流に外部太陽圏のどの領域が最も寄与しているかを調べる作業は、申請時の研究代表者であった信州大学の宗像が行なった。宗像は文部省在外研究員(長期)として、米国バルト―ル研究所に滞在して、J.W.Bieber博士と共にこの考え方を発展させた共同研究を行なっている。安江・加藤・藤本は平成11年夏にバルト―ル研究所を訪問して、宗像・Bieber両氏と研究計画について意見交換をおこなった。(その後、米国ソルトレークシティでの第26回宇宙線国際会議に出席した。) 一方、高い方向分解能を実現する新方式の宇宙線観測システムを信州大学に設置して、回路系やデータ記録系のハードウェアとソフトウェアの設計・製作を行なう作業は、主として信州大学グループが行ない、予備観測を平成12年2月から開始した(この観測装置は来年度、オーストラリアのホバートに移設して、南北両半球での同時観測に用いる計画である)。藤本・藤井はこの作業を支援すると共に、乗鞍山頂での観測を継続して基礎データを収集すると共にその解析を行った。その成果は第26回宇宙線国際会議で発表された。
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