研究分担者 |
村上 存 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20212251)
高田 一 横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20154792)
中島 尚正 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00011073)
大久保 雅史 岡山県立大学, 情報工学部, 助教授 (10233074)
渡辺 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
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研究概要 |
本研究の目的は、設計と生産を結ぶクローズドループの製品実現方式を実現し、それにより、顧客要求の多様化に対応し、さらには、グローバル化に対応できる遠隔協調方式とすることである。 そのために、平成11年度はインタネット上で稼動するプログラミング言語Javaを基礎とする設計と生産を結び、クローズドループ方式を実現するソフトウエアシステムを開発した。このシステムは、通常のCAD,プロトタイピングソフトウエアとも容易に結合できるため、実用化も容易である。さらに、インタネットを基礎にしているために、どこででも稼動できる利点がある。 さらに、ラピッドプロトタイプの画像を基礎に顧客の好みを製品実現に反映するシステムを開発した。この両システムとカメラ画像を結合することにより、顧客の好みを取り入れながら、設計中に設計を変更して、顧客満足を最大にすることが可能となる。本システムは顧客の印象評価語を基礎に、画像から特徴パラメータを抽出するサブシステム、印象評価語とデザインパラメータを関係ずけるサブシステム、さらに画像を印象評価語により変更するサブシステムから成り立っており、統計的な処理を基本としている。本システムを利用すれば、まず顧客の好み(印象評価語)を基礎に、設計を行い、試作品をラピッドプロトタイピングで作成し、それを顧客に観察させながら、顧客の印象を聞きながら、顧客の好みにあうように、製品実現の過程において、設計を変更して生産してゆくことが可能である。 また、3月30日にワークショップを東京都立科学技術大学で開催し、Prof.Dale Harris(Stanford Univ,USA),Prof.Mats Hanson(KTH,Sweden),Prof.Steve Raper(Univ of Missouri-Rolla,USA),Prof.Pingyu Jiang(Xi'an Jiangtong Univ,China),Prof.Mark Cutkosky(Stanford Univ,USA)を招へいし、これまでの成果報告を行い、今後の研究方針について検討、討議を行った。
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