ノックアウトマウスの作成 アドレノメデュリン、PAMPは共通の遺伝子より産出される降圧ペプチドである。今回我々はこれらペプチドの生理的作用を発生工学的手法を用いて検討した。アドレノメデュリンをコードする遺伝子の直前に停止コドンを挿入したターゲッティングベクターを作成し、従来の方法を用いてES細胞に遺伝子を導入した。このES細胞を受精卵に戻すことによりアドレノメデュリン単独ノックアウトのキメラマウスを作成した。さらにこのキメラマウスを交配させることでF1世代のヘテロ接合体を得、これらを交配させてホモ接合体の作出を行っている。 PAMPによるチロシン水酸化酵素mRNA発現の調節 PAMPが濃度依存症にチロシン水酸化酵素mRNA発現を抑制することが明らかとなった。また、この作用は関連ペプチドのアドレノメデュリンでは認められずPAMPに特異的な作用であることがわかった。
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