• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

ULSI時代の高機能テスト生成システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11780234
研究機関九州工業大学

研究代表者

梶原 誠司  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (80252592)

キーワードテスト生成 / 論理回路 / 故障シミュレーション / フォールトトレランス / テスト圧縮
研究概要

本研究の目的は,大規模で高性能な回路の高信頼化に必要なテストパターンを生成するための,高機能テスト生成システムの開発である.平成11年度は,次の3つの課題を中心に研究を遂行した.
(1) 基幹テスト生成アルゴリズムと故障シミュレータの実装
(2) 大規模回路に対応可能なテストパターン最小化手法の開発
(3) 遅延故障用テスト生成アルゴリズムの考案
まず,(1)に対しては,大規模回路に対して計算に必要な記憶容量が爆発しないように,アルゴリズムとデータ構造を工夫して,プログラムを実装した.故障シミュレータについては,想定していた程度の性能のものを開発できた.テスト生成アルゴリズムについては,一部の機能に更なる最適化が必要であり,来年度継続して取り組まなければならない課題である.(2)に対しては,大規模回路にも適用可能なテストパターン最小化手法である二重検出法を実装した.これは,故障シミュレータに処理の大部分を依存するもので,大規模回路にも高速に処理が可能である.また,圧縮テストの生成手順全体についても,より最適なものを開発した.(3)に対しては,遅延故障の最も簡略化された故障モデルであるトランジション故障について,テスト生成アルゴリズムの考案を行い,プログラムのプロトタイプを作成して評価を行った.特にテストパターン最小化については,静的圧縮と動的圧縮の両方のアプローチから新しい手法を提案し,それらが従来手法より有効であることを確認した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 市原英行,梶原誠司,樹下行三: "テスト数制限下でのテスト生成手法について"電子情報通信学論文誌D-I. Vol.J-82-D-1,No.7. 861-868 (1999)

  • [文献書誌] 梶原誠司,樹下行三,イリス・ポメランツ,スダーカMレディ: "論理回路における遅延テスト不要パスの高速導出法"電子情報通信学会論文誌D-I. Vol.J-82-D-1,No.7. 888-896 (1999)

  • [文献書誌] S.Kajihara,A.Murakami,T.Kaneko: "On Compact Test Sets for Multiple Struck at Faults in Large Circuits"Proceedings of 8th IEEE Asian Test Symposium. 20-24 (1999)

  • [文献書誌] H.Ichihara,S.Kajihara,K.Kinoshita: "On an effective selection of Iddg measurement vectors for sequential circuits"Proceedings of 8th IEEE Asian Test Symposium. 147-152 (1999)

  • [文献書誌] 梶原誠司,金子智寿,村上敦: "ベクトルペア解析による多重縮退故障のテスト圧縮について"情報処理学会DAシンポジウム'99論文集. 255-260 (1999)

  • [文献書誌] 村上敦,梶原誠司,笹尾勤,イリスポメランツ,スダーカMレディ: "パス遅延故障におけるパス選択とテスト生成について"電子情報通信学会技術研究報告. FTS99-58. 39-46 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi