研究課題/領域番号 |
11800007
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
平野 健一郎 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (40012463)
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研究分担者 |
村嶋 英治 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (70239515)
小林 英夫 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (80052546)
後藤 乾一 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90063750)
清水 元 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (50265021)
白石 昌也 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (70127330)
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キーワード | 社会・文化変容 / グローバリゼーション / アジア太平洋 / 文化多様性 / マイグレーション研究ネットワーク / ヒトの国際移動 / エスニシティ問題 / モノの国際移動 |
研究概要 |
1990年代に顕著になってきたグローバリゼーションの傾向はアジア太平洋地域も例外ではなく、各国の隅々までその影響が及んでいる。「ヒト・モノ・カネ・情報の国際移動」という具体相をとって及んでくるグローバリゼーションが、さまざまな社会・文化変容を僻遠の農村にまで及ぼしているのである。もちろん、人々の生活は変わらなければならないが、人類が失ってはならない「分化多様性」までが失われるのであれば、そのような事態には緊急に対応する必要があろう。政策的な対応も急がれるが、学問的には、グローバリゼーションの各地への波及の実態と、それがもたらしている社会・文化変容を至急解明しなけらばならない。本研究チームは、このような問題意識に立って、日本における関連研究を再評価し、より有機的に再構成することによって、国際的な研究活動にもより積極的に参画していくことを目的とする。 本年度は、9月に、アジア太平洋マイグレーション研究ネットワーク(APMRN)と共催で「アジア太平洋におけるヒトの国際移動と社会・文化変容」国際会議を開催して、最新状況の理解を深めるとともに、国際共同研究の機運を全国的に高めたあと、国内と国際の研究ネットワークを連携させる体勢を整え、日本とタイの間のマイグレーションに関する国際共同研究の準備を開始するなどした。ヒトの国際移動以外では、居住問題・大都市化の問題、エスニシティ問題、モノの国際移動の新ネットワーク、アジア通貨危機、ニュー・メディアなどがもたらす社会・文化変容に関する新たな共同研究を次年度から本格的に展開する準備を行っている。
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