研究課題/領域番号 |
11835008
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
伊橋 光二 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (40160014)
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研究分担者 |
吉野 直美 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助手 (40310180)
小野 武也 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (30299797)
百瀬 公人 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教授 (30230056)
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キーワード | 起き上がり動作 / 動作筋電図 / 動作解析 |
研究概要 |
日常生活動作において頻繁に用いられる片肘支持からの起き上がり動作について、動作解析と動作筋電図解析を行った。昨年度の動作計測方法の確認に引き続き、健常青年を対象に行った。動作の計測は、画像式3次元動作装置および磁気センサー式3次元空間計測装置を用いて行った。筋電図計測は、頚部・体幹・上肢帯などの主要な筋18筋を同時計測した。 この結果、片肘支持からの起き上がり動作は基本的に3相に分けられることが確認された。また、これに伴う筋活動を解析し、筋活動の特徴を明らかにした。頸部屈筋や体幹の屈筋および回旋筋が重要である。一方、特に、脳卒中片麻痺症例の起き上がりを考慮すると、一般的に麻痺の影響が強い上肢帯や上肢の筋も考慮しなければならず、特に重要な筋活動は以下の2点であると考えられた。体幹回旋の開始に当たり、先ず上肢支持側と反対側肩甲帯の前方突出が必要であり、同側の前鋸筋の活動が重要である。また、体幹回旋を伴う動作なので、上肢支持側と反対側の外腹斜筋の活動が重要であると考えられた。 将来の機能的電気刺激の応用に向けて、前鋸筋を表面電極で刺激し、起き上がり動作を補助する可能性を検討するために、健常者を対象に電気刺激の方法について検討した。実用的に機能的電気刺激を用いるには、電極装着方法、電極形状、電気刺激条件などについてさらに検討が必要であることが明らかになった。
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