アラスカとカナダ北西部の先住民言語の緊急調査

2001 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 12039222
• 研究機関: 大阪学院大学
• 研究代表者: 宮岡 伯人 大阪学院大学, 情報学部, 教授 (60002979)
• 研究分担者: 笹間 史子 大阪学院大学, 情報学部, 講師 (60330114)
• キーワード: 言語調査 / 少数民族言語 / エスキモー語 / 海岸ツィムシアン語 / パパゴ語 / 記述文法

研究概要

1.海外での現地調査:研究分担者の笹間がカナダにおいて、また研究協力者の永井佳代・永井忠孝がアメリカ合衆国において、それぞれ一ないし二回の現地調査をおこなった。宮岡はアラスカ・ユピック語の記述文法の英文草稿を纏めた。笹間、永井佳代、永井忠孝は、海岸ツィムシアン語、シベリア・ユピック語、イヌピアック語の形態論についてそれぞれ記述をすすめた。さらに、海外共同研究者のゼペダ(Ofelia Zepeda)がパパゴ語の調査をおこない、辞書の編纂にむけた作業を続けている。
2.研究討議:宮岡、笹間、永井佳代が数度にわたり大阪・京都に集まって各人の調査結果を検討するとともに、最終年度の調査に向けての打ち合わせをおこなった。
3.資料整理と研究成果の公刊:現地調査によりえられた資料は、各自が帰国後に整理・分析をすすめ、部分的なデータベース化をおこなっている。各参加者の研究成果は、裏面研究発表欄に記載のごとく、2001・2002年公刊(あるいは公刊予定)の論文集(本特定領域研究総括班による)その他に発表されている。

研究成果

• [文献書誌] Miyaoka, Osahito: "Preliminaries to a Grammar of Central Alaskan Yupik"Languages of the North Pacific Rim (Faculty of Informatics, Osaka Gakuin University). 6. 85-140 (2001)
• [文献書誌] Miyaoka, Osahito: "Endangered Languages : The Crumbling of the Ecosystem of Language and Culture"Lectures on Endangered Languages (Faculty of Informatics, Osaka Gakuin University). 2. 3-18 (2001)
• [文献書誌] 宮岡 伯人: "消滅の危機に瀕した言語"大阪学院大学通信. 32(8). 1-12 (2001)
• [文献書誌] 笹間 史子: "海岸ツィムシアン語の重複について"大阪学院大学通信. 32(3). 65-74 (2001)
• [文献書誌] 笹間 史子: "海岸ツィムシアン語における名詞と動詞の区別について"環北太平洋の言語(大阪学院大学情報学部). 8(3月刊行予定). 1-10 (2002)
• [文献書誌] Miyaoka, Osahito ed.: "Lectures on Endangered Languages : 2 --From Kyoto Conference 2000--"Faculty of Informatics, Osaka Gakuin University. 346 (2001)
• [文献書誌] Miyaoka, Osahito, Fubito Endo eds.: "Languages of the North Pacific Rim, Vol. 6"Faculty of Informatics, Osaka Gakuin University. 170 (2001)