• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

内分泌撹乱物質の環境リスク

研究課題

研究課題/領域番号 12055101
研究機関京都大学

研究代表者

松井 三郎  京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90092808)

研究分担者 井口 泰泉  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (90128588)
田辺 信介  愛媛大学, 沿岸環境科学センター, 教授 (60116952)
森 千里  千葉大学, 医学部, 教授 (90174375)
森澤 眞輔  京都大学, 工学研究科, 教授 (50026340)
有薗 幸司  熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (70128148)
キーワード内分泌撹乱物質 / 環境リスク / 人体影響 / 野生生物汚染 / バイオアッセイ / 毒性メカニズム / 代謝機構 / DNAマイクロアレイ
研究概要

本研究は、特定領域研究「内分泌撹乱物質の環境リスク」の総括班としての活動である。平成14年度には総括班会議4回行い、公募研究の組織化、予算執行計画策定、研究発表会、ワークショップの企画、総括班企画研究の戦略策定などを行った。また、合同班会議1回、研究成果発表会を1回行い、計画、公募班を一緒に研究成果の情報交換を行った。特に平成15年1月に行った研究成果発表会では139の演題が発表され、まさに学会並みの盛況さであった。このほか、市民向けの講演会を1回、マイクロアレイ研究ワークショップを1回行った。また、総括班の企画研究として行った内容は以下のとおりである。
(1)トキシコジェノミクス研究の体制つくり、マイクロアレイの試作、マイクロアレイを用いた毒性研究を行った。試行錯誤の結果、質の高いデータを取れる体制が整った。また、マイクロアレイのデータを解析し、Web上で公開するためのソフトウエアを導入し、班員がマイクロアレイのデータにアクセスしやすい環境を整備した。(2)野生生物に対する影響を評価するために、野生生物のマイクロアレイの試作を始めている。昨年度までにカワウとミンククジラのcDNAライブラリーつくりと塩基配列の解析を行い、アレイに載せる遺伝子のリストを作成した。現在アレイを作成中で、15年度はこれを用いて野生生物に対する汚染の影響調査を行う。(3)ビスフェノールAの体内動態を放射性同位元素で標識したビスフェノールを用いて解析した。これにより、BPAの体内動態モデルを構築することができた。今後モデルの精度を向上させるための研究を行う予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] S.Matsui, B.C.Lee, F.Kawami, Y.Shimizu, T.Matsuda: "High-performance liquid chromatography-bioassay profiles of endocrine disrupters discharged from point and non-point pollution sources in Lake Biwa basin"Lakes & Reservoirs : Research and Management. 7. 289-293 (2002)

  • [文献書誌] Y.Shimizu, J.Takahashi, J.Matubara, K.Ikeda, S.Matsui: "Sorption of polycyclic aromatic hydrocarbons into liposomes (artifical cell membranes) and the effects of dissolved natural organic matter"Lakes & Reservoirs : Research and Management. 7. 295-300 (2002)

  • [文献書誌] 松田知成, 松井三郎: "ヒト尿中に存在する強力なAhRリガンド、インディルビン"医学のあゆみ. 201. 157-158 (2002)

  • [文献書誌] M.Yasui, S.Matsui, Y.R.S Laxmi, N.Suzuki, S.Kim, S.Shibutani, T.Matsuda: "Mutagenic events induced by 4-hydroxyequilin in supF shuttle vector plasmid propagated in human cells"Carcinogenesis. (in press). (2003)

  • [文献書誌] I.Watanabe, T.Kunito, S.Tanabe, M.Amano, Y.Koyama, N.Miyazaki, E.A.Petov, R.Tatsukawa: "Accumulation of Heavy Metals in Caspian Seals (Phoca caspica)"Arch. Environ. Contam. Toxicol. 43. 109-120 (2002)

  • [文献書誌] 松井三郎, 田辺信介, 森千里, 井口泰泉, 吉原新一, 有薗幸司, 森澤眞輔: "環境ホルモンの最前線"有斐閣. 252 (2002)

  • [文献書誌] 井口泰泉 監修: "環境ホルモンの最新動向と測定・試験・機器開発"シーエムシー出版. 330 (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi