研究課題/領域番号 |
12308025
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
代谷 誠治 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (80027474)
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研究分担者 |
宇根崎 博信 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (40213467)
三澤 毅 京都大学, 原子炉実験所, 助教授 (70219616)
神田 啓治 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (10027419)
山本 敏久 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50273602)
竹田 敏一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30116058)
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キーワード | 次世代型軽水炉 / 原子炉物理 / ドップラー係数 / 超ウラン元素 / ベンチマーク計算 / MOX燃料 / 照射後試験 / 実験手法 |
研究概要 |
次世代型軽水炉の炉物理に関する共同研究課題として、(1)共鳴自己遮蔽計算法の検討、(2)ドップラー係数等に対するリム効果と径方向温度分布効果、(3)感度係数計算法と誤差伝搬、(4)マイナーアクチニドリサイクルと超ウラン元素の物理、(5)中性子漏洩効果を考慮したセル計算法の検討、(6)炉物理実験手法の開発等を共同研究テーマとして研究を行い、1月に京都大学原子炉実験所で上記(2)、(4)、(6)の課題を主テーマとして日仏セミナーを開催し、双方の研究成果を持ち寄って発表・討議を行った。(2)については、UOXとMOX燃料を装荷した軽水炉のドップラー効果に関するベンチマーク計算結果が紹介された。その結果、反応率についての比較・検討を加えた上で成果を共同論文としてまとめることになった。(4)については、照射後試験のベンチマーク計算結果が紹介された。その結果、照射後試験データを見直してベンチマーク計算問題を修正した上で再計算を行い、核データ国際会議に共同論文を提出することになった。また、仏側から新たな燃焼ベンチマーク計算の提案があり、双方でベシチマーク計算間題を煮詰めることになった。(6)については、EOLEにおけるUOX燃料とMOX燃料装荷時の反応率分布の規格化法、KUCAにおける^<241>Am/^<235>U核分裂率比の測定及び解析結果、フランスにおける核分裂計数管の絶対較正法等が紹介され、今後とも実験手法の高度化に関して協力を強めることとなった。なお、次回のセミナーは6月にフランスで開催されることとなった。また、懸案となっていたボイド係数に関する日仏共同研究論文がNucl.Sci.Eng.誌に掲載された。さらに、研究代表者が別件で10月にフランスを訪問した際、MASURCAとKUCAにおける加速器駆動未臨界炉実験に関する情報を交換した。
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