研究課題
研究実績は以下のとおり.本年度は、語彙および文法に関する調査表を、ヒンディー語および英語を中心として再構成し、データベース化した。特に文法項目については、南アジア地域に特有の形態統語論的な文の特徴を調査するための、調査項目についての検討を行い、調査票を作成した。具体的には、非主格形の主語をとる与格構文の有無と、その実態などを知るための調査項目を追加した。また、調査票作成に関しては、インド国内だけでなく、東南アジア、チベットなど周辺地域の諸言語との対照研究を念頭に置いて、チベットおよびオーストロネシア地域の調査における語彙、文法項目も参照した。特に東南アジアでは、動詞とその直接補語となる名詞の意味的な関係(道具、目的地など)に注目し、調査項目を追加した。この共通の調査票を用いて、インド各地において調査を行った。ヒンディー語、カンナダ語、ベンガル語などの主要な公用語について調査を行ったほか、ムンダ語、サンタル語、トダ語などの少数民族語などの調査も行った。
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