研究課題/領域番号 |
12410012
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
松居 竜五 龍谷大学, 国際文化学部, 助教授 (40238952)
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研究分担者 |
千本 英史 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (50188489)
萩原 博光 国立科学博物館, 植物研究部, 主任研究官 (90100932)
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授 (70127827)
川島 昭夫 京都大学, 総合人間学部, 教授 (00128779)
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キーワード | 南方熊楠 / 民俗学 / 植物学 / 生態系 / 英国 / 19世紀 / 比較文化 / 思想史 |
研究概要 |
5月から3月にかけて関西在住のメンバーを中心とした研究会を計10回行った。研究メンバーの松居竜五、川島昭夫、千本英史はほぼ毎回参加し、これに熊楠資料の画像データベース作成を手掛けている岩崎仁(京都工芸繊維大学助手)、熊楠研究者の安田忠典(関西大学非常勤講師)などが参加して、南方熊楠をテーマとする研究会を行った。あわせて、南方熊楠邸保存顕彰会理事で、熊楠草稿の読解に関する権威である和歌山県在住の中瀬喜陽氏を講師として招いて、1926年1〜3月の南方熊楠日記をテクストとして翻刻を行った。また小峯和明を中心とする東京在住のメンバーによる翻字の会を4月から3月にかけて計11回行った。松居竜五は10月以降、3回出張してこの東京翻字の会に参加している。東京翻字の会の主要メンバーである成城大学非常動講師の田村義也は、6月から2月にかけて5回出張して、東京と関西の二つの研究会の連絡を行った。これらの研究会の成果は、『熊楠研究』第6号(2004年3月刊行)などに掲載されている。資料面では、8月に松居がロンドン出張を行った。この時の成果の報告は、『熊楠研究』第6号、『龍谷大学国際社会文化研究所紀要』(2004年3月刊行)などに掲載されている。 その他のものも含めて、研究の成果は主に『熊楠研究』第6号に掲載されているが、この雑誌の編集のために、飯倉照平(東京都立大学名誉教授)の指導を仰いだ。また、南方熊楠資料研究会のウェブサイトwww.kumagusu.aikis.or.jp上でも、本研究に関連する情報公開を行っている。さらに、松居は2004年2月14日付け『朝日新聞』文化面で関連の報告を行っている。 なお、本研究は平成16年度に終了するが、南方熊楠資料とりわけ未翻刻のマニュスクリプトが膨大である(現行版全集のおよそ2倍の量が未翻刻のまま残されている)ため、現在の研究の継続とともに、新たにこれらの翻刻作業を目的とする計画「南方熊楠草稿資料の公刊および関連資料の総合的研究」を、基盤研究Aとして申請を行った。
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