研究課題/領域番号 |
12410069
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小島 弘道 筑波大学, 教育学系, 教授 (80030584)
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研究分担者 |
浦野 東洋一 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70002467)
岡東 壽隆 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00033580)
中留 武昭 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (20082901)
結城 忠 国立教育政策研究所, 教育政策評価研究部, 総括研究官 (20033574)
榊 達雄 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (10022401)
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キーワード | 学校経営改革 / 自律的学校経営 / 校長 / 校長の資格・養成 / 大学院 / 高度専門職業人 / 校長のリーダーシップ |
研究概要 |
本研究は、今次学校経営改革の自律的学校経営の構築のためには校長の資格・養成を大学院教育とリンクさせるべきだとの観点から、そのシステムとプログラムの開発することを目的とした。その成果は次の通りである。 第1。今日の学校経営改革は、校長は学校経営を担う高度専門職業人として、それにふさわしい専門性と知を必要としている。そのため大学院が何らかの形で関与する仕組みを構築し、校長の資格と養成システムは今後大きく転換すべきだとの認識を得た。行政研修の実態分折からもそうしたことが言える。 第2。調査研究からは、ビジョンや目標づくりの力量は校長にあって最も重要で、かつ、最も時間をかけて形成しなければならない力量である。また人事管理など学校経営の専門的職務にかかわる力量に対しても組織的に形成すべきものとの認識が見られた。これらは行政研修だけでは十分に育成できない力量であり、それについては大学院が関与し、担うことが不可欠であるとの知見を得た。 第3。「教育改革先進国」では校長の職責の重さ、高度なリーダーシップの発揮のために、「学校の経営者」としての役割が重視され、その基盤として教職経験が前提とされていること、さらに校長の養成や研修に大学・大学院が大きな役割を演じている姿を見出すことが出来た。 第4。以上の研究から得られた知見に基づいて、これからの校長の資格・養成システムの在り方を構想する上で大学院の役割がきわめて重要であることを「政策提言」として提出した。
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