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2002 年度 研究成果報告書概要

イタリアにおける《庶民》の発見とその《国民》への変容過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12410124
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 その他外国語・外国文学
研究機関京都大学

研究代表者

斎藤 泰弘  京都大学, 文学研究科, 教授 (70115848)

研究分担者 天野 恵  京都大学, 文学研究科, 助教授 (90175927)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
キーワードイタリア / 国民 / 演劇 / ヴェネツィア / ゴルドーニ / リソルジメント / マンゾーニ / 文学
研究概要

天野恵は、マンゾーニの初期作品において「イタリア国民」の概念が形をとり始める過程を探究した。明らかになったのは、1820-21年のイタリアの政治状況に刺激を受けつつ執筆が開始された史劇『アデルキ』(1822年出版)の創作過程において、ロンゴバルド時代における《国民》意識の形成という、当初マンゾーニの抱いていた歴史上の誤謬が明らかになったこと。そのために作品の性格が大きく変化したこと。およびその時期がまさに長編小説Fermo e Luciaの創作開始と重なっており、彼の《国民》形成に対する関心が無名の庶民と結びつく契機がまさにここにあったことである。
斎藤泰弘は、さらにそれに先立つ18世紀のイタリア演劇へと研究を深め、旧体制下のヴェネツィア社会においてすでに古典主義的なそれまでの演劇の主人公たちとは異なる《庶民》の姿が大きく取り上げられていく過程を、ゴルドーニの諸作品に即して具体的に跡付けた。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 天野 恵: "ボルソ・デステとその時代(6)"イタリアーナ. 26. 28-37 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 斎藤泰弘: "《白貂を抱く貴婦人》の本名は?"イタリアーナ. 27. 7-21 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 斎藤泰弘: "《貴婦人》は本当にレオナルド作なの?"イタリアーナ. 27. 22-37 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 斎藤泰弘: "18世紀のヴェネツィア社会と市民生活"イタリアーナ. 28. 2-21 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 斎藤 泰弘[共著]: "知のたのしみ、学のよろこび"岩波書店. 290 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kei AMANO: "Borso d'Este e la sua epoca"ITALIANA. vol.26. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yasuhiro SAITO: "Chi era la Dama con ermellino?"ITALIANA. vol.27. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yasuhiro SAITO: "E veramente di Leonardo la Dama?"ITALIANA. vol.27. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yasuhiro SAITO: "La societa e la vita civile veneziana nell'eta di Goldoni"ITALIANA. vol.28. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yasuhiro SAITO: "Pleasure of studies"Iwanami publisher. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2004-04-14  

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