研究課題/領域番号 |
12420002
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中村 誠 岡山大学, 法学部, 教授 (00283226)
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研究分担者 |
田頭 章一 岡山大学, 法学部, 教授 (80216803)
佐野 寛 岡山大学, 法学部, 教授 (40135281)
守屋 明 岡山大学, 法学部, 教授 (30127592)
山田 文 岡山大学, 法学部, 助教授 (40230445)
服部 高宏 岡山大学, 法学部, 教授 (00218504)
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キーワード | 司法改革 / 法律家連携 / リーガルネットワーク / 地域連携 / 司法サービス / リーガルニーズ / 法律情報 / ADR |
研究概要 |
本年度は、地域的リーガルネットワークの構築のために必要な種々の基礎的調査や研究会の開催、海外を含む地域情報の収集に加えて、ネットワーク化のためのハードウェア(ワークステーション・パソコン・スキャナー等)の購入と設置を行い、また、入手した諸データを公開するためのホームページ開設の準備を行った。 基礎的調査および研究会の開催については、本科学研究費申請者の他に、地域の弁護士、司法書士、税理士の参加を得て、月1回のペースで研究会を開催した。この研究会を通じて、地域社会におけるリーガルサービスの現状と将来の在り方について種々検討を行い、各種法律専門職間の効率的な協力の必要性とその可能性について議論を深めてきた。 実態調査については、市民および事業者の法律家需要とその提供のされ方に対する意識を確認するため、アンケート調査を実施することとし、現在までに予備的調査として市民調査の一部を実施すると共に、来年度において企業調査を含む本格的調査を行うための準備を行った。 また、地域における法律関連情報の共有を図るため、弁護士会や地方公共団体の協力を仰ぎながら、情報公開条例の実施に伴う不服審査会答申の収集や、消費者被害情報の収集等を順次行い、これを整理しデータベース化すると共に、インターネット上で公表するためのホームページ開設の準備を進めている。 海外における地域法律情報の共有化の試みに関する動向調査については、本年度は2名がドイツにおいて資料収集および聞き取り調査を行い、3名がアメリカにおいて同様の調査を行った。この調査結果についての分析は来年度において引き続き行われる予定であるが、収集した資料自体、地域型リーガルネットワークの在り方についての理論的研究、特に比較法政策的な観点からの研究を進める上での貴重な基礎文献である。
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