研究課題/領域番号 |
12420020
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
黒澤 満 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (10111709)
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研究分担者 |
村上 正直 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 助教授 (70190890)
米原 謙 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (30137301)
森本 益之 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (10032450)
阪口 規純 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 講師 (90294157)
星野 俊也 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 助教授 (70304045)
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キーワード | 人間の安全保障 / 国家の安全保障 / 安全保障 / 国際連合 / 軍縮 / ナショナリズム / 人権 / 人道的介入 |
研究概要 |
1.本研究は3年の期間をもって行われるものであり、その初年度にあたる平成12年度は今後の本格的な研究活動を行うための準備期間と位置づけられる。そのため、12年度においては、(1)本研究を遂行するに際しての各研究分担者間の問題意識やアプローチなどの共通性・一貫性を維持するための調整作業と、(2)個々の研究分担者による資料の収集、を行った。 このうち第2の活動、すなわち、個々の研究分担者の活動は資料収集や外国出張など多岐にわたり、かつ多様であるため、ここでは、全体の調整作業に関する第1の活動の一端を示すことにする。 2.第1の活動は主に研究会などの開催によって行われる。12年度中に行われた主な活動には次のものが含まれる。(1)平成12年7月21日には、栗栖薫子氏(神戸大学)を研究会に招き、「人間の安全保障」に関する基本的な概念をめぐる諸問題について、国際政治学の観点から有益な問題提起を得た。(2)平成12年12月6日の研究会において、研究分担者である饗場和彦氏(徳島大学)が、ユーゴスラヴィアのコソボで10月28日に行われた地方議会選挙に際して外務省から選挙支援要員として派遣された経験から、コソボの現状に関して「人間の安全保障」の観点から報告を得た。(3)平成13年1月30日には、外務省の神山武氏より現地でのPKO活動の実体験に基づき、「東ティモールにおける国連の役割とその限界」と題する講演を得、紛争後の社会が再建と和解過程で直面する課題について意見交換を行った。 以上の活動においては、いずれも研究分担者との間になされた質疑応答を通じて、同概念及び関連諸問題に関する認識を深め、研究分担者の間でそれを共有することができた。
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