研究課題/領域番号 |
12430032
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
杉山 学 青山学院大学, 経営学部, 教授 (90082734)
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研究分担者 |
斎藤 真哉 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40215538)
片山 覚 早稲田大学, 商学部, 教授 (90063742)
曾田 一雄 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (30159264)
古庄 修 亜細亜大学, 短期大学部, 助教授 (90219113)
鈴木 豊 大東文化大学, 経営学部, 教授 (00077877)
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キーワード | 非営利法人会計 / 宗教法人会計基準 / 地方自治体会計 / 社会福祉法人会計基準 / NPO会計 / 公益法人課税 / SFAC / 財務的生存力 |
研究概要 |
(1)プライベート・セクターに関する研究実績 「社会福祉法人会計基準」など、最近のプライベート・セクターにおける会計基準の制定・改廃の基本的考え方は、企業会計の手法を導入することによって、事業活動の効率化を図ろうとすることにあるが、このような考え方の典型をSFACに見ることができる。しかし、SFACには、例えば財務的生存力や成果の測定などいくつかの問題点を指摘することができる。また、アンケート調査・ヒアリングの結果、現時点におけるわが国のプライベート・セクターの会計は大規模組織体を除き、適切な財務情報作成の機能を充分に果たしていないことが明らかになった。 (2)パブリック・セクターに関する研究実績 宮城県では、県民へのアカウンタビリティの確保、行政の効率性の追求、職員の企業経営的感覚の醸成を目的として、発生主義会計の採用、貸借対照表の作成など企業会計方式が導入された。情報共有による住民参加が情報公開の狙いであるが、県民の反応は一部を除きほとんどなかったことが報告されたが、これは情報利用者としての住民の意識の問題であると同時に、提供された情報の内容の明確化とそれを理解し易い形式で報告する必要性を改めて示している。さらに、わが国パブリック・セクターの財務情報の開示などについて爪唆を与えてくれるものとして、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、台湾におけるパブリック・セクターの会計制度の特徴を明らかにした。
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