研究課題/領域番号 |
12440213
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
飯田 滋 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (30012777)
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研究分担者 |
星野 敦 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (80312205)
稲垣 善茂 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (50280764)
寺田 理枝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30137799)
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キーワード | アサガオ / 易変性変異 / トランスポゾン / ゲノム動態 / 遺伝子発現制御 / ジーンサイレンシング / イネ / 相同組換え |
研究概要 |
江戸時代に自然突然変異体として分離されたアサガオの変異の大部分は、我々が既に単離したEn/Spm系のTpn1類縁の非自律性トランスポゾンの挿入による変異であり、それ故に多くの易変性変異が分離されていることも明らかになってきた。さらに、易変性の変異形質を示さずに安定な変異であると考えられる変異の中にも、対応する自律性因子がジーンサイレンシングによりその活性が抑えられ、その結果挿入されたTpn1類縁の非自律性因子が転移脱離できなくなり、一見安定な変異の様にふるまう変異もあることも明らかになってきた。白色地に有色の絞り模様や斑点模様の花を咲かせる劣性の易変性変異「雀斑」及び「吹掛け絞り」の絞り模様の激しさは、Tpn1ファミリーの非自律性トランスポゾンの転移脱離に作用する未同定の自律性因子の活性に支配されていると思われるので、アサガオゲノム中に約800コピー位あると思われるTpn1ファミリーのトランスポゾンの中から、En/Spm系の自律性因子の構造上の特徴を指標に自律性因子の分離を試みている。さらに、Ac/Ds系の自律性トランスポゾンと思われるTip100の関与する易変性「条斑」変異の花の絞り模様の激しさを決める分子機構の解明も試みている。また、イネにおける遺伝子ターゲティングをめざして、大腸菌のRecQ遺伝子を導入したトランスジェニックイネを作出し、イネの体細胞内での相同性組換えの効率への影響を検討中である。
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