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2000 年度 実績報告書

チタンインプラントと共存する上部構造用合金の腐蝕反応

研究課題

研究課題/領域番号 12470426
研究機関日本歯科大学

研究代表者

中山 正彦  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (90095068)

研究分担者 安藤 進夫  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (00095051)
キーワード歯科用合金 / チタン / 腐食 / ガルバニック腐食 / ガルバニ電位 / 腐食生成物 / 蛍光X線 / 腐食溶液
研究概要

研究計画の概要は以下のようなものである。金合金、銀合金、コバルトークロム合金などの市販鋳造用合金とチタンを面積比を変えて結合したときの電位・分極曲線測定、浸漬試験を5種の溶液中で行なう。液は、陰イオン1種の単純な組成である。合金単独の電位とそれをチタンと結合したときの結合電位との差が合金/チタン面積比に依存する定量的関係と、その溶液による相異については、平成13年3月に論文となって発行される。しかし、試料表面および溶液成分の変化については、未分析である。分極曲線、浸漬試験においても両者の成分分析を平行して行なう。元素分析には最近開発された小型蛍光X線分析装置を用いる。この分析では、固体試料表面は何の変化も生じないので、分析後に測定を続けられる。溶液50μlを専用のろ紙に滴下して乾燥させると、溶液成分の分析が可能になる。溶液のサンプル採取による測定への影響は無いといえる。各合金とそれぞれをチタンと結合したときの分極曲線は測定済みであるが、結合試料の面積比の影響、ミックストポテンシャル理論と一致するかどうかは未検討である。蛍光X線分析法には、検討すべき点が見うけられた。試料を浸漬した容器と標準電極の容器はブリッジで結ばれているが、ブリッジからKClの成分イオンが試料容器の溶液中に拡散してくるようで試料表面にも溶液中にも両イオンが検出された。また、試料表面で陰イオン濃度が増大した割には溶液中の濃度は変化しなかった。適正な溶液量の検討画必要である。しかし、一定時間後に試料成分の陽イオンが検出されるなど、定性的分析には経時変化測定の可能性など注目すべき特性が確認され、定量分析には検討すべき点があることが明らかになり、多少の計画の回り道が必要となった。蛍光X線分析装置の性能試験のために、当初の計画の2年目の浸漬試験のかなりの部分を初年度に実行した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Nakayama & N.Ando: "Corrosion Behavior of Dental alloys Coupled with Titanium Part2.The Area Ratio Dependence in Five Solutions"Dental Materials Journal. 20(1)(未定). 15 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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