研究課題/領域番号 |
12555036
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
但野 茂 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50175444)
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研究分担者 |
橋本 伸也 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (50164794)
高橋 裕人 北海道電力(株), 総合研究所, 主査研究員
吉成 哲 北海道立工業試験場, 研究職員
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キーワード | 電動車椅子 / 福祉機器 / 雪路走行 / 走行性能 / 乗り心地 / 走行シミュレーション |
研究概要 |
1.乗り心地性の検討:昨年度に引き続き、市販電動車椅子を使い、雪路、乾燥路走行時の身体負荷特性計測法を検討した.今年度導入した座圧測定システムを用い、走行時の座圧、背圧を測定した.これにより操縦時の身体負荷状態がわかり、乗り心地性の重要な指標となることを確認した. 2.シーティング機構の検討:身体機能・状態に合わせた四輪駆動電動車椅子のためのシーティング法を検討した.走行時の座圧分布を測定し、シーティング設計と重心位置の移動制御方法の基礎検討に入った. 3.雪路走行実験:あらゆる条件を想定した実験路面を作成し、走行実験を行った.また、実際の雪路を利用した走行実験を繰返した.この際、身体情報を走行時に計測した. 4.ジョイスティックの機能デザイン:四輪駆動にした場合の駆動制御系を開発した.これには、二駆・四駆切り替え制御も開発した. 5.電動車椅子用バッテリーの検討:寒冷環境下でも電気容量が落ちないバッテリーの保温法を開発した. 6.外観デザインと試作:従来の2輪駆動電動車椅子をベースに構造的、機構的検討のため、四輪駆動電動車椅子を試作した.そして雪路走行実験を行い、四輪駆動の優位性を確認した.また、室内では四輪駆動は不用のため、二輪駆動車椅子で使用できる収納型キャスター輪を考案した.これらの成果を新聞報道した.
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