研究課題/領域番号 |
12557036
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
衛生学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
江副 智子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40232954)
|
研究分担者 |
中山 邦夫 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80346197)
竹下 達也 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20150310)
森本 兼曩 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20143414)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
キーワード | ストレスホルモン / 感受性 / アトピー素因 / in vitro / 診断法 / アレルギー症状 / IgE / サイトカイン産生 |
研究概要 |
生活習慣病の予防と健康度の増進を測るためには、日常生活習慣(ライフスタイル)をより健康的に変容することが重要であることを科学的に証明するため、健康な勤労者集団をコホートとして追跡調査した。これらのコホートのうち100人の健康男性集団を対象にNK活性を上昇させアレルギー反応を抑制するか否かを指標に、3週間の乳酸菌投与実験をRCTにより行った。これら被験者の喫煙、飲酒などのライフスタイルは年齢と共に補正した。その結果、1日の喫煙本数を補正した場合、3週間の乳酸菌飲用により有意にNK細胞活性の上昇が認められ、Th1/Th2並びにIgEに代表されるアレルギー指標も改善した。 次に著名な発癌物質であるマイトマイシンC、ブレオマイシンを末梢血リンパ球に試験管内で処理することにより、これらNK細胞活性の減少がどのような濃度で誘発されるかについて定量的な実験を行った。さらにin vitro実験によりコルチゾールなど免疫抑制の内分泌物質を試験管内で末梢血液に加えることにより前記サイトカイン類の分泌変化を解析した。その結果、これら感作性物質処理によりTh1/Th2バランスの悪化などが観察された。また、免疫活性化や緑茶の成分などを同様に試験管内で処理した結果、Th1/Th2バランスの改善が顕著に認められた。以上の結果から日常の食生活の中でこれら感作減少物質を摂取することによりアレルギー反応感受性を低下させることが可能であることを明らかにした。
|