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2000 年度 実績報告書

ヒトてんかんと同じ遺伝子異常を持つモデル動物の作成とその神経薬理学的病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 12559010
研究機関福岡大学

研究代表者

廣瀬 伸一  福岡大学, 医学部, 助教授 (60248515)

研究分担者 杉山 博之  九州大学, 理学部, 教授 (20124224)
鈴木 登志郎  日本エスエルシー株式会社, 受託試験部, 課長
満留 昭久  福岡大学, 医学部, 教授 (30038749)
岡田 元宏  弘前大学, 医学部, 助手 (10281916)
兼子 直  弘前大学, 医学部, 教授 (40106852)
キーワードてんかん / チャネル病 / 組み換え動物 / 熱性けいれん / ADNFLE / BFNC / CEFS+
研究概要

中枢神経発現イオンチャネルに焦点を当てる研究法により、遺伝子バンクより以下の発見を行った。
(1)常染色体優性夜間前頭葉てんかんの日本人では初めてにあたる一家系を発見し、イオンチャネルの一つであるニューロンアセチルコリン受容体α4(CHRNA4)の異常を見いだした。
(2)新生児・乳児の家族性けいれんの家系の中から、脳内K+チャネルKCNQ-3遺伝子に全く新しい異常を有する日本人良性家族性新生児てんかん家系を見いだした。
(3)広汎性てんかん熱性けいれんプラスII型で脳内Na+チャネルSCN1Aの新規遺伝子異常2つを発見した。
(4)日本人の優性遺伝てんかん熱性けいれんプラスの発症に、世界に先駆け、Na+チャネルSCN2A遺伝子異常が関与していることを発見した。
これらとは並行して、ラット胎仔脳cDNAライブラリーから、上記ヒト遺伝子に相当するラットKcnq2,Kcnq3,Chrna4,Chrnb2,Scn2a cDNAのクローン化を完了した。これを利用し、細胞レベルでのチャネル異常を明らかにしている。一方、作出動物を使用した研究に備えるべく、弘前大学兼子、岡田は動物脳でのチャネルの電気的、神経薬理学的基礎研究を進めて多くの新知見を得ている。
日本エスアールシーでは現在CHRNA4に以上を持つ遺伝子組み換えラットをすでに作成中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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