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2000 年度 実績報告書

樹木年輪年代学によるモンスーンアジア過去500年の気候復元

研究課題

研究課題/領域番号 12575022
研究機関愛媛大学

研究代表者

末田 達彦  愛媛大学, 農学部, 教授 (90109314)

研究分担者 安江 恒  信州大学, 農学部, 助手 (00324236)
小林 修  愛媛大学, 農学部, 助手 (20294788)
加藤 輝隆  富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (80115162)
キーワード年輪年代学 / 気候復元 / ネパール / ラオス / Abies spectabilis / Picea smithiana / Fokienia hodginsii
研究概要

平成12年9月〜11月にわたり末田、加藤、小林、安江に研究協力者の尾上を加えた5名が、ネパール西北部のカルナリ河最上流部および同中部のガネッシュヒマールのトリスリ河上流部を探索して、標高3000〜4500m帯で気候復元に適した年輪がまとまって採取可能な森林を同定した。カルナリ地区では計4サイトのモミ(Abies spectabilis)およびトウヒ(Picea smithiana)の立木150本から約300本の年輪試料を、ガネッシュヒマールでは計5サイトのモミ立木200本から約400本の年輪試料を採取した。持ち帰った年輪サンプルは、標準年輪曲線を構築して気候復元に資するため、目下クロスデーティング・年輪構造解析・容積密度解析を行っている。予備的な解析を終えた西北ネパ-ルのサンプルの年輪幅の広狭変動は、樹木間でよく同調しているほか、プレモンスーン期の降水量と相応の相関を示し、少なくとも降水量の復元が可能なことをうかがわせた。
また来年度の調査と年輪採取を予定しているラオスへは、研究代表者がネパール調査の帰路に立ち寄り、国立ラオス大学および林野庁と接触して、調査を予定しているベトナム国境地帯への交通手段や経費、宿泊施設、治安状況などについて予備調査を行い、サンプリングにアプローチの困難はあるが樹齢千年を越えるラオスヒノキ(Fokienia hodginsii)のサンプルが得られるという見通しを得た。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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