研究課題/領域番号 |
12610177
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山中 浩司 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (40230510)
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研究分担者 |
橋本 満 甲南女子大学, 文学部, 教授 (50110763)
大村 英昭 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30047485)
上山 隆大 上智大学, 経済学部, 教授 (10193848)
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キーワード | 標準化 / 検査医療 / 医療社会学 / 医療技術 / 臨床社会学 |
研究概要 |
血球計算と腫瘍マーカーの日本における標準化問題については、山中が医師、検査技師、検査機器メーカーへの聞き取り調査及び文献による現状の確認作業を計画したが、種々の事情により現在までにまだ十分な情報を収集できていない。 臨床検査施設におけるプロフェッションの管轄権問題については、基礎的な情報の収集を継続中である。またアメリカにおける医療プロフェッションの管轄権問題については上山が8月と3月にスタンフォード大学にて調査を行っている。 大村と橋本は臨床社会学的な観点から、臨床現場における標準化の程度の高い技術とそうでない技術の関連について、アートとサイエンスの関係について、病人を取り巻く種々の職業を視野に入れながら分析を行っている。また、大阪大学大学院人間科学研究科の大学院生と共同で、関西のいくつかの病院におけるプロフェッション同士の関係や臨床技術の標準化が臨床現場に及ぼす影響について調査を行っている。この調査は医師、看護婦、検査技師、臨床心理士、宗教家などを対象として含んでいる。 Alberto Cambrosioらのカナダの研究グループは、今後日本とアメリカの腫瘍診断技術の最近の発展について研究を展開する予定で、上山・山中がスタンフォード大学のスタッフと共同で別に行っている日米の医療技術と社会に関する研究を含めて、相互に協力するプロジェクトを現在検討中である。
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