研究概要 |
検査医療の標準化についての調査は、7月に山中が上智大学で行われた「医療・技術・社会研究会」(主催山中、上山)において、概要を報告し、また、この時に筑波大学医療技術短期大学の桑教授にも補足の報告をいただき、ほぼ終了し来年度の学会・学術雑誌などで発表の予定である。また12月に、スタンフォード大学において、上山教授と共同でアメリカにおける医療情報学の進展についての聞き取り調査を行い、医療技術の標準化のもっともホットな領域を研究に付け加えた。この調査はさらに3月末にもう一度行う予定である。 上智大学で山中と上山が主催している「医療・技術・社会研究会(HCMT研究会」を中心として関連する研究の報告を5,7,9,1,3月に行い、それぞれ上山、柘植(明治大学)、山中、桑、金森(東京大学)、額賀(コーネル大学)、江口(東京武蔵野病院)、中岡(大阪大学)、堀江(大阪大学)の各氏に報告をしてもらった(3月については予定)。 腫瘍マーカー及び血球計算機の問題については、日本についての調査は文献と関係者の聞き取りを3月に予定しているが、スタンフォード大学での調査の準備によっては、来年度に回る可能性がある。大村、橋本は、臨床社会学の観点から、宗教的臨床文化の変容と医療との関連について、また不運や不幸に対処する臨床文化の社会学の考察をまとめている。また、大阪大学大学院の心光節子、保田直美、Jessica Bauens、樋口昌彦、岡尾将秀、神戸大学大学院の山田陽子の各氏には、研究協力者として、参加してもらい、それぞれ、医療関連職の技術と標準化の問題についての調査を病院、学校、宗教施設等々で実施した。
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