研究課題
基盤研究(C)
本研究は、新教育課程への移行期と本格実施初年度を対象に、小・中学校の音楽科教育に焦点化して、質問紙調査や聞き取り調査等を通して、その現状と課題を実証的に調査研究したものである。そうした調査データの分析を通して、小・中学校に共通して、授業時間数削減への対応、とりわけカリキュラム編成と指導法の工夫が強く求められていることが明らかとなった。さらに、「総合」とのかかわりなど学校全体における音楽科の位置づけ、教材の多様化に向けた方策、特に日本音楽の指導、そして新しい評価への対応が実践の焦眉の課題となっている。これらの課題克服に向けて数々の試行錯誤が重ねられている。本研究の成果をしっかりと踏まえ、音楽科カリキュラムのモデルを構築することが今後の課題である。
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