研究概要 |
研究計画に沿って,(1)警察,検察庁および電気通信事業者団体をはじめとする関係官庁・機関からコンピュータ・ネットワーク関連犯罪ないし不正行為の実情について聞き取り調査を行うとともに,(2)欧米諸国の問題状況とそれに対する法的対応の状況について,関連文献・資料を収集して分析することにより,(3)問題点の整理と考え得る法的解決策の抽出を行った。 これらの作業は,なお継続中であるが,平成12年4月にウィーンで開催された第10回国際連合犯罪防止会議において,「コンピュータ・ネットワーク関連犯罪」に関するワークショップに井上がパネリストとして参加する機会を与えられたため,上記作業の差し当たりの成果を基に報告を行い,欧米諸国から参加した専門家と意見を交換した(その成果は,近く公刊される予定である。)。 また,同年7月に開催された第20回記念有斐閣法学講演会において,井上が,本研究の主題についての現段階での考え方の概要を公表した。
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