研究課題/領域番号 |
12620068
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 正仁 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (30009831)
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研究分担者 |
笹倉 宏紀 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助手 (00313057)
池田 公博 神戸大学, 法学部, 助教授 (70302643)
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キーワード | コンピュータ犯罪 / コンピュータ・ネットワーク / 捜索・差押え / 検証 / 通信履歴 |
研究概要 |
コンピュータ・システムやネットワークをターゲットまたは手段とし、あるいはそれらが付随的な役割を果たす犯罪の捜査においては、その利用を跡付けたり、コンピュータ・システムや記憶媒体内に残された情報を発見し、保全することが重要となるが、コンピュータ・システムやネットワークの特殊性から、その手続過程には、法的にも様々な新奇かつ困難な問題が生じることが見込まれる。本研究では、(1)プロバイダーによる情報の保存・開示、(2)電子メール等の内容の閲覧と保全、(3)コンピュータ・システムおよび記憶媒体についての証拠収集・保全、(4)ネットワーク接続コンピュータについての遠隔操作による証拠収集・保全、(5)外国に所在するコンピュータ・システムおよび記憶媒体についてのネットワークを介した証拠収集・保全、の各局面ごとに、そこで生じ得る法的問題点を抽出・分析し、法解釈論および立法論の両面にわたって、適切な解決策を見い出すことに努めた。そのさしあたりの成果は、「11研究発表」の項に揚げた各論文で公表したが、その後さらに研究を進め、その結果を集成して、より包括的・本格的な形で公表すべく、準備中である。
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