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2000 年度 実績報告書

超低エネルギー領域における電荷移動断面積の新しい測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12640397
研究機関山口東京理科大学

研究代表者

清水 忠雄  山口東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (90011668)

研究分担者 立川 真樹  明治大学, 理工学部, 助教授 (60201612)
長谷川 太郎  姫路工業大学, 理学部, 助手 (80289305)
キーワードatomic physics / collisional cross section / charge transfer / ion trap / laser cooling / frequency standards
研究概要

12年度は専ら実験環境の整備と予備実験を行った。実験の手順はまずMgオーブンからの原子線をトラップ内に導入し、ここに電子衝撃を与え、Mg^+を生成し、これを高周波電圧(2MHz,300V)でトラップする。つぎに共鳴レーザー光(280nm)を照射し、レーザー冷却法で十分に冷却する。Ar^+レーザー励起色素レーザーの出力の2倍波をつくることで、280nm,約1mWの光束を作ることが出来た。
Mgには同位体が^<24>Mg:^<25>Mg:^<26>Mg=8:1:1の割合で存在するが、実験の精度をあげ、かつ冷却効果をあげるためには不要の同位体を除去しなければならない。ラジオ波共鳴法によって^<24>Mg以外の同位体を除去することに成功した(Appl.Phys.B70,867、(2000))。次にここに中性Ba原子を注入する。電荷移行がおこり、かつBa^+がトラップされれば、Ba^+に共鳴するレーザー光を照射することにより、Ba^+からの蛍光が観測されるはずである。これにはBa^+の共鳴線^2S→^2P遷移(493.5nm)とリパンピング遷移^2D→^2P(650nm)とに共鳴する2本のレーザーが必要である。前者は安定化した半導体レーザーの出力の第2高調波をとることにより、後者は2台目のAr^+レーザー励起色素レーザーでつくった。これらの結果、Ba^+からの蛍光が観測された。したがって電荷移行反応が起こっていることが確認されたことになる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Hasegawa,T.Shimizu: "Removal of irrelevant isotope ions in the presence of laser cooling in a rf trap"Applied Physics B. 70. 867-871 (2000)

  • [文献書誌] 清水忠雄,長谷川太郎: "原子標準のためのトラップされたイオンの精密分光"電気学会資料(計測研究会). IM-00-25. 9-14 (2000)

  • [文献書誌] T.Hasegawa,T.Shimizu: "Observation and temperature measurement of the sympathetically cooled ions in an rf trap"IEEE Trans.Instr.Meas.. (accepted for publication).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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