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2000 年度 実績報告書

筋座標系による機能別実効筋力評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12650253
研究機関富山県立大学

研究代表者

大島 徹  富山県立大学, 工学部, 助教授 (60223806)

キーワード筋座標系 / 二関節筋 / 機能別実効筋力 / 出力分布
研究概要

従来は卵型や楕円形といったように曖昧に表現されていたヒト四肢の系先端の出力分布は,二関節筋を含む3対6筋の機能別実効筋による出力分布とすることで,六角形で表現できること,この出力分布より3対6筋の機能別実効筋力を求めることができることを理論的および実験的に明らかにした.また,このようにヒトを対象とした場合,一般には実験回数を多くすることでばらつきを最小限に控えようとするが,逆に疲労によりばらつきを増大することもあり得る.そこで,3対6筋の筋座標系による明確な理論的背景のもとで,測定時間と被験者の疲労を軽減し,4点の測定点で六角形の出力分布を得るための簡便な測定法を提案し,その再現性および信頼性について検討した.その結果,本手法は,十分に再現性および信頼性も満足する手法であることが明らかとなった.また,従来の関節トルクを測定する一般的な筋力評価には限界があることを明らかとした.身体運動学に二関節筋要素を導入した筋座標系での理論体系を確立することで,従来の関節座標系を基本とした筋力評価法を見直し,3対6筋による系先端の最大出力分布とそれによる機能別実効筋力評価に基づいた人体モデルの開発を可能とする.また,リハビリテーション工学分野やスポーツ工学分野においての個人別の筋力特性に対応したトレーニング立案やその評価などへの応用が可能となり,さらにヒトの出力特性に忠実に対応した製品設計,作業環境設計を可能とする.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toru OSHIMA: "Robotic Analyses of Output Force Distribution Developed by Human Limbs"Proc.of IEEE 9th Internatioinal Workshop on Robot and Human Interactive. 229-234 (2000)

  • [文献書誌] Minayori KUMAMOTO: "Control Properties of a Two-joint Link Mechanism Equipped with Mono- and Bi-Articular Actuators"Proc.of IEEE 9th Internatioinal Workshop on Robot and Human Interactive. 400-404 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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