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2000 年度 実績報告書

免疫不全マウスを用いた大腸癌転移モデル作成と進行大腸癌に対する新しい治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 12671208
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岡部 聡  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60242187)

研究分担者 山口 典子  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (90251553)
中村 正孝  東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 教授 (30180392)
キーワードγ鎖 / RAG2ダブルノックアウトマウス / ヒト大腸癌転移モデル / scid / hu mice / human endostatin
研究概要

(1)T細胞,B細胞,NK細胞,NKT細胞が滅失しているγ鎖/RAG2ダブルノックアウトマウスにおいて,ヒト大腸癌切除材料の一部を,同マウスの皮下に移植した場合,腫瘍細胞が生着し,マウスの筋層・血管内へ浸潤することが示された(Biotherapy誌で論文発表済み).
(2)マウス脾臓にヒト大腸癌細胞株HT-29を注入し,肝転移を形成させるモデルにおいて,従来からヒト大腸癌転移モデルに用いられているヌードマウス・スキッドマウスと,γ鎖/RAG2ダブルノックアウトマウスにおける肝転移巣形成能の比較検討をおこなったところ,γ鎖/RAG2ダブルノックアウトマウスの方が肝転移巣形成能が有意に高く,転移モデル動物としての有用性が示された.この結果は,BALB/c由来,C57Black/6由来の双方のγ鎖/RAG2ダブルノックアウトマウスで確かめられた.とくに,BALB/c由来のγ鎖/RAG2ダブルノックアウトマウスは,通常用いられるBALB/c由来のヌードマウスと遺伝的背景がほとんど同じことから,これまでヌードマウスで行われていた研究法を今後そのまま応用できる(論文投稿中).
(3)γ鎖/RAG2ダブルノックアウトマウスを用いたscid/hu mice作成は,現在進行中である.
(4)γ鎖/RAG2ダブルノックアウトマウスの皮下に移植した大腸癌組織に対する,human endostatinの効果は,われわれの方法では,得られなかった(結果未発表).

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山下博典 他: "RAG2/γc ダブルノックアウトマウスを用いたヒト大腸癌実験モデルの作製"Biotherapy. 14巻1号. 54-56 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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