研究課題/領域番号 |
12680112
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
町田 玲子 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (10046493)
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研究分担者 |
三橋 俊雄 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60239291)
奥村 萬亀子 京都府立大学, 名誉教授 (40046454)
大谷 貴美子 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (60148632)
森 理恵 京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00269820)
南出 隆久 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60081551)
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キーワード | しまつ / 悉皆業 / 着だおれ / 京料理 / 郷土料理 / おばんざい / 掃除 / 暮らしの知恵 |
研究概要 |
今年度は各分野毎の研究を主としたが、「しまつ」については衣食住分野合同の意識調査を行なった。 衣分野:昨年度に引き続き、京の衣生活に深く関わりを持つ悉皆業を中心に、生活者へのアンケート調査と業者への聞き取り調査を行なった。京都における悉皆業と消費者との密接なかかわりは他地域には見られないもので、悉皆屋は「しまつ」な暮らしぶりを伝授すると同時に華やかな服飾美の作り手でもある。その業態や活動を側面から理解するために文献資料の収集や展覧会の取材もあわせて行なった。 食分野:京料理とおばんざいについてアンケートならびに聞き取り調査を行ない、京の暮らしにみる「しまつ」を探ろうとしたものである。(1)京料理のイメージ調査から;一般人(府内外:229名)と京都市内の料理人(28名)の京料理についてのイメージ調査を行なった。その結果、京料理とは郷土料理であり、これまで受け継がれてきた素材、技術、精神について、料理人も含め、十分理解されているとは言えなかった。(2)知恵の伝承料理にみる京の「しまつ」;京都市中京区の青果物、干物を取扱う食料品店を対象に伝承料理に使われる食材と京のしまつについて調査した。「おばんざい」で使われる食材のなかで干物は、スーパーやコンビニよりも町の食料品店で多種販売されていた。販売形式は、干物そのものよりも、調理することで「おばんざい」として販売している商店も多くみられ、購入に際して食材や料理に関する情報も伝達されていることがわかった。 住分野:京都市上京区・中京区・下京区における住生活の知恵の伝わり方について調査した。調査対象者は、中学生の親の世代、および各区の町家居住者である。調査内容は、住生活の「しまつ」、近所つきあいの習慣についてである。なお、前者については、京都府内、府外の調査との比較考察も行なった。
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